アルゼンチン~ウルグアイ
照りつける暑い日差し
きらきらかがやく海
乾燥した土地に根付く植物
異国の香り
馴染みのない国の言語で話すにぎやかな人々の声
独特のタンゴのリズム
荒々しい波しぶき
獰猛な鮫
鮫との攻防戦
すべてはイメージから
今回の発表会で演奏した曲
― ピアソラ作曲 ESCUALO(エスクアロ)―
ピアソラがヴァイオリニストの友人のために書いた作品
エスクアロ、スペイン語で「鮫」を意味します
スポーツフィッシングで鮫釣りが流行
晩年の夏は、ウルグアイのプンタ・デル・エステで過ごし海にでかけ
趣味で鮫釣りを楽しんだそう
荒々しい波の中、長時間、鮫との攻防を繰り広げるさまを描いているこの作品
アルゼンチンやウルグアイに行ったことはなく
もちろん「鮫釣り」というものをしたこともなく
自身に、荒々しく情熱的で官能的な気質も皆無
革新的なピアソラのタンゴ
練習は苦戦だらけ
演奏、風景、言葉の情報、さまざまな角度から情報をたくさん集めて
イメージ、イメージ、イメージ
イメージあるのみ
そこから音を作っていく作業
恩師のところへ気を引き締めに通い、ポイントや方向性をレッスンしていただき
一緒に演奏する先生とは、イメージを話しながら合わせ練習を重ね
久々に熱の入った練習の日々
演奏を楽しむことができました
ことしの夏は、夏をどこまでも追求した夏でした
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